『東京喰種』シリーズの中で、最強の捜査官として圧倒的な存在感を放つのが有馬貴将です。有馬は「CCGの死神」と恐れられ、無敗の戦績を誇る伝説的な特等捜査官として知られています。冷静沈着で感情をほとんど表に出さない有馬は、多くの喰種にとって最恐の敵であり、CCGにとっては最も信頼される捜査官でした。
しかし、物語が進むにつれて明らかになるのは、有馬が単なる最強の捜査官ではなく、人間と喰種の未来を左右する重要な役割を担っていたという事実です。有馬の正体は普通の人間ではなく、「半人間」と呼ばれる特殊な存在でした。有馬はなぜ異常な戦闘力を持ち、短命でありながらも戦い続けたのか？そして、なぜ最終的に「隻眼の王」として金木研に未来を託したのか？
本記事では、有馬貴将のプロフィールから戦闘スタイル、隠された正体、カネキとの関係、そして有馬貴将が果たした本当の役割、名言や伏線について徹底解説します。有馬というキャラクターの魅力を深掘りしながら、有馬が『東京喰種』という作品の中で果たした重大な意味について考察していきましょう。
【東京喰種】有馬貴将とは？そのプロフィールと基本情報
有馬貴将は、CCG（喰種対策局）の中でも最強の捜査官と称される伝説的な人物です。有馬は若くして特等捜査官に昇格し、数々の喰種討伐戦で圧倒的な戦績を残しました。無敗の戦歴を誇る彼は、「CCGの死神」と恐れられ、多くの喰種からも畏怖される存在でした。
本章では、有馬の基本情報や経歴、そしてその驚異的な戦闘能力について詳しく解説します。
有馬貴将の基本プロフィール
- 誕生日:12月20日
- 星座:射手座
- 身長180㎝
- 体重:82㎏
- 血液型:不明
- 足のサイズ:27.5㎝
- 階級:特等捜査官
- 異名:「CCGの死神」
- 使用クインケ:「ナルカミ」「IXA(イグザ)」「フクロウ」「ユキムラ」
- アニメの声優:浪川大輔
- 好きな本:カフカの短編「雑種」
有馬貴将は、CCGの特等捜査官として、東京における喰種討伐の最前線で活躍した人物です。物語の中で有馬の年齢は30代前半とされ、幼少期からVの支配下に置かれ、CCGへと送り込まれました。有馬は異常な身体能力と反射神経を持ち、その実力は他の捜査官とは一線を画していました。
特等捜査官として数々の作戦に参加し、喰種討伐の最重要人物として活躍しました。有馬の存在は、CCGにとっても喰種にとっても特別なものであり、物語の終盤では「隻眼の王」としても語られることになります。
どれほど強いのか？有馬貴将の戦闘力と戦績
有馬貴将の戦闘力は圧倒的で、CCGの中でも最強の捜査官と称されています。有馬はどんな相手だろうと無敗を誇り、SSSレートの喰種・隻眼の梟を単独で討伐する実力を持っていました。特に有馬の戦闘スタイルは冷静かつ機械的で、反応速度が異常に早く相手に一切の反撃の隙を与えません。また、実戦で部下の指導をしながら喰種を討伐するシーンもあります。
ナルカミやIXAといった特別なクインケを駆使し、喰種の赫子すら上回る速度と精度で攻撃を繰り出します。有馬の戦歴には、SSレートの喰種を討伐した実績が数多くあり、その存在は喰種社会でも伝説的なものとなっています。
有馬貴将が「CCGの死神」として恐れられる理由
有馬貴将は「CCGの死神」として知られ、その名は喰種たちの間でも恐怖の象徴となっていました。その理由の一つは、有馬の圧倒的な戦闘力と冷徹な戦いぶりです。有馬は感情を表に出さず、任務を完璧に遂行する姿勢を貫いていました。
有馬の戦闘スタイルは一切の無駄がなく、相手が誰であろうと容赦なく討伐するため、喰種たちにとっては逃げられない死神のような存在だったのです。また、有馬の戦績の多さもその恐怖を増幅させ、有馬にを見たら気絶する喰種がいるほどでした。
【東京喰種】有馬貴将の正体とは？人間？それとも喰種？
有馬貴将は、CCGの最強の捜査官でありながら、その正体には多くの謎がありました。驚異的な身体能力や異常な戦闘センスを持つ有馬は、普通の人間とは明らかに異なる存在でした。一部の読者の間では「喰種ではないか？」という憶測もありましたが、実際には「半人間」として生まれた特異な存在でした。
本章では、有馬の正体に迫り、和修家やVとの関係、そして有馬が果たした役割について解説していきます。
有馬貴将が「半人間」と呼ばれる理由
有馬は通常の人間とは異なり、驚異的な身体能力を持っていました。有馬の強さの理由は「半人間」として生まれたためです。「半人間」とは、喰種と人間の間に生まれる特異な存在であり、特徴として喰種のような赫子は持たないものの、驚異的と身体能力を有しています。
また、半喰種と違い人間の食べ物と同じものを食べます。しかし、半人間には短命という欠点があり、有馬もまた30代半ばにして寿命の限界を迎えつつありました。
有馬貴将の和修家との関係と「V」の秘密
有馬はCCGに所属していましたが、その出自は和修家と深い関係があります。和修家は実は喰種の血を引く一族であり、CCGを裏から支配していた存在でした。和修家は純粋な喰種であるため、人間の血を混ぜて有馬や旧多のような「半人間」の不良品を作ってました。
有馬はその中でも特に優れた能力を持ち、Vによって育てられた後、CCGの捜査官として活動していました。Vは喰種と人間の均衡を保つために影で暗躍する組織であり、有馬もその一員として重要な役割を担っていたのです。
なぜ有馬貴将は隻眼の王になったのか？
有馬は過去に隻眼の梟・芳村エトを単独で追いつめてトドメを刺そうとした時がありました。その時にエトになぜこんなことをするのか問います。エトはこのクソったれ世界を滅茶苦茶に直してやりたいんだよと返事をする。
有馬はエトの「喰種が当たり前に生きられる世界、人間と喰種との共生できる世界を作りたい」という考えに賛同したのだった。そして、エトと有馬でアオギリの樹を結成し、エトは隻眼の王という立場を有馬貴将に任せることにする。隻眼の王＝有馬貴将にしたのは有馬貴将を殺した喰種が存在すれば、かならず喰種たちの希望となると考えた。有馬貴将もその考えに賛同し隻眼の王となる。
【東京喰種】有馬貴将の戦闘スタイルと代表的な戦闘シーン
有馬貴将は、圧倒的な戦闘力を持ち、作中でも無敗のまま死ぬまで多くの強敵を倒してきました。有馬の戦い方は冷徹かつ正確で、相手に一切の隙を与えません。そのスタイルはまさに「死神」と呼ぶにふさわしく、喰種たちからも恐れられていました。
本章では、有馬の戦闘スタイルの特徴や、使用したクインケ、そして作中で印象的なバトルシーンについて詳しく解説していきます。
有馬貴将が使用したクインケ一覧（ユキムラ・IXA・ナルカミ・フクロウ）
- ユキムラ1/3:レートBの甲赫
スピンオフ作品[JACK]で有馬が高校生として、ある高校で潜入捜査をしていた時に使用している。その後は、平子捜査官に譲られた。東京喰種:reではハイセが使用している。 - IXA(イグザ):レートS＋の甲赫
防御と攻撃を兼ね備えたクインケで、ランスとしての機能だけでなく、シールドとしても利用できるのが特徴です。また、遠隔操作もできるというすぐれものです。 - ナルカミ:レートS＋の羽赫
四方の姉であり、トーカとアヤトの母親であるヒカリの赫子から作られた。圧縮されたRc細胞が雷のように放ち圧倒的な攻撃力を誇ります。また、近距離攻撃用に剣のような形に形状変化も可能です。形状変化後も剣先から雷の球体を飛ばすこともでき非常に強力です。 - フクロウ:レートSSSの羽赫
過去に隻眼の梟・芳村店長がCCGに襲撃の際に有馬貴将が隻眼の梟の片腕を切り飛ばしたときの赫包から作られた。形状は大剣である。大剣からはショットガン風に赫子を飛ばすことができ、形状を解除と起動を使いこなすことであらゆる方面からの攻撃ができる。
有馬はCCGの特等捜査官として、非常に強力なクインケを使用していました。その中でも代表的なのが、「IXA」「ナルカミ」「フクロウ」の3つです。IXAは防御と攻撃を兼ね備えたクインケで、ランスとしての機能だけでなく、シールドとしても利用できるのが特徴です。
一方、ナルカミは電撃を発する遠距離攻撃型のクインケで、素早い戦闘を得意とする有馬のスタイルに非常に適していました。そしてフクロウは、芳村店長の赫子から作られた強力なクインケでカネキとの最後の戦いで使用されました。
有馬は「IXA」「ナルカミ」クインケを普段から使いこなし、どんな相手にも対応できる戦闘スタイルを確立していました。
有馬貴将の伝説バトル①梟討伐編:金木研との初対決
有馬貴将と金木研が初めて対峙したのは、CCGの梟討伐作戦の最中でした。この戦いは『東京喰種』の中でも特に衝撃的な戦闘シーンの一つであり、読者に有馬の圧倒的な強さを印象付けるものとなりました。
金木研は、ヤモリ（ジェイソン）との戦いを経て白髪化し、半赫者として力を覚醒してました。非常に力をつけてCCGからも脅威の対象となっていました。そんなカネキが梟討伐戦の時に地下で有馬と遭遇し戦うことになります。戦闘は一方的な展開となり、有馬はナルカミとIXAを駆使して金木を圧倒。金木の赫子による攻撃を容易にかわし、一撃でカネキの力を封じ込めました。
最終的に、有馬はIXAで金木の頭を貫き完全に無力化。これにより、金木はCCGに捕らえられ、「佐々木琲世」として新たな運命を歩むことになります。この戦いは、金木にとっての敗北と転機を意味するものであり、有馬の存在がまさに「死神」であることを証明した戦いでもありました。
有馬貴将の伝説のバトル② コクリア編:金木研との最終決戦
有馬貴将とカネキの戦いは、『東京喰種:re』のクライマックスの一つとして描かれています。この戦いでは、有馬が最強であることを示しながらも、カネキに未来を託そうとする有馬の内面が描かれています。
有馬は視力をほぼ失い、寿命の限界が近づいている状態でしたが、それでも圧倒的な戦闘能力でカネキを追い詰めました。しかし、最終的にはカネキが戦いを制し、有馬はカネキに隻眼の王の座を託しました。この戦いは、単なる勝敗の決着ではなく、有馬の「継承」の意味を持つ重要な戦いとなりました。
有馬貴将と金木研のバトルは【東京喰種】絶対に心を揺さぶられる…！ファンが選ぶ名シーンBEST16で解説しているので、よければご覧になってください。
【東京喰種】有馬貴将の名言とその意味
有馬貴将は寡黙なキャラクターでありながら、有馬の言葉には深い意味が込められています。有馬の名言は、カネキとの関係性の中で生まれたものであり、物語の重要なテーマを象徴するものが多いです。本章では、有馬の代表的な名言とその背景、そして有馬貴将のキャラクターに込められたメッセージについて考察していきます。
「２秒で殺せる」— その言葉に込められた意味
有馬貴将がカネキとの戦闘中に向けて放った「2秒で殺せる」という言葉は、有馬の圧倒的な実力と冷徹な判断力を象徴する一言です。このセリフは単なる脅しではなく、有馬が実際に戦闘中にカネキに致命傷を与えた上で発したものであり、有馬の戦闘技術の完璧さを示しています。
有馬は「CCGの死神」として恐れられる存在であり、無敗の捜査官として数多くの喰種を葬ってきました。その有馬が「2秒で殺せる」と断言することは、カネキとの実力差が決定的であることを示唆しており、もし本当に戦闘になれば一瞬で決着がつくことを意味しています。
しかし、有馬は最終的にカネキに隻眼の王の座を託すことになります。この言葉は、有馬が敵としてではなく、「導く者」としてカネキと接していたことを暗示するものでもありました。
「ずっと嫌だった…奪うばかりの人生が…」カネキへの最後のメッセージ
有馬貴将が最期にカネキへ遺した「ずっと嫌だった…奪うばかりの人生が…」という言葉は、有馬の人生そのものを象徴する深い意味を持っています。有馬は幼少期から「V」に育てられ、CCGの最強の捜査官として喰種を討伐する運命を背負っていました。有馬は無敗を誇る戦士であり、CCGの象徴的な存在でしたが、その生き方は常に「奪う側」としてのものだったのです。
この言葉は、有馬が本心ではその生き方に苦しんでいたことを示しています。有馬はただの冷酷な殺戮者ではなく、「奪うこと」しか許されなかった人生に対して疑問を抱き続けていました。しかし、その役割から逃れることもできず、与えられた使命を全うするしかなかったのです。そんな有馬が最期にカネキに未来を託すことで、初めて「奪うのではなく、与える側」になることができました。
このメッセージは、有馬がカネキに「自分とは違う道を歩んでほしい」と願っていたことを意味しています。有馬はカネキなら喰種と人間の未来を変えられると信じ、最期の言葉として自らの生き方を悔いながらも、新たな未来への希望を託したのです。
「お前が俺を殺したことにしてくれ」有馬貴将の言葉が示すキャラクターの本質とは？
有馬貴将の言葉は、一見すると冷徹で感情のないものに見えますが、その奥には彼の葛藤や生き方が深く刻まれています。「お前が俺を殺したことにしてくれ」という言葉には、単なる敗北の宣言ではなく、「未来を託す者」としての覚悟が込められています。
有馬は捜査官としての役目を全うしながらも、喰種と人間の戦いを終わらせる鍵がカネキにあると信じていました。有馬の言葉は、単なる戦闘の勝敗を超えて、「次世代に希望を託す」という意志を示しているのです。
つまり、有馬貴将の本質とは「最強の捜査官」ではなく、「未来の橋渡しをする者」と考えられます。有馬の言葉はその生き様を象徴し、冷静さの裏に隠された優しさや、世界を変えたいという願いを表しているのです。
他のキャラの名言を解説した記事もあるのでよければ読んでみてください。
【東京喰種】有馬貴将の魅力と人気の理由
有馬貴将は『東京喰種』の中でも特に人気の高いキャラクターの一人です。その理由は、単に強いだけでなく、有馬の生き様や隠された背景にあります。有馬はCCGの象徴として無敗を誇りながらも、最後には喰種側の未来を託す選択をしました。
そのギャップこそが、有馬のキャラクターとしての魅力を際立たせています。本章では、有馬の人気の理由や、他のキャラとの関係性、そして「もし有馬が生きていたら？」という考察について解説します。
有馬貴将がファンから愛される理由とは？
有馬貴将は『東京喰種』の中でも特に人気の高いキャラクターの一人です。その魅力は、単なる「最強の捜査官」という枠を超えた存在感にあります。冷静で感情をあまり表に出さず、常に圧倒的な強さを持って敵を倒してきました。しかし、その裏には「喰種と人間の未来を変えたい」という願いがあり、最期には自らの意思でカネキに道を譲りました。このギャップが多くのファンを惹きつける要因となっています。
また、有馬は戦闘シーンのかっこよさも魅力の一つです。ナルカミやIXAを駆使し、一瞬で相手を倒すその戦いぶりは、「東京喰種」シリーズ全体を通しても圧倒的な存在感を放っています。そのため、読者からは「最強キャラ」としても、また「悲劇的な英雄」としても愛されているのです。さらに、有馬の寡黙でミステリアスな性格も、多くのファンを惹きつける要素となっています。
有馬貴将と他のキャラとの関係性（カネキ・エト）
有馬貴将は、物語の中で様々なキャラクターと関係を持っていますが、特にカネキ、エトとの関係は重要な意味を持っています。
金木研との関係
有馬と金木は最初の出会いは敵同士でしたが、東京喰種:reでは「親子」のような関係が描かれてました。有馬は梟討伐戦の時にカネキとの戦いでイグザの防御壁を損傷させた実力から隻眼の王を継承させようと考えました。有馬はカネキを容赦なく倒したのちに、CCGで喰種捜査官・佐々木ハイセとして手元に置きます。
CCGにいる間は有馬はよりハイセを強くするために教育も行ってました。有馬はハイセがカネキとしての記憶を取り戻したので隻眼の王を継承させるためにコクリア編で戦います。最後にはカネキに未来を託すことを決意します。有馬の行動の根底には、常に「次の世代に希望を託す」という考えがあったのです。
エト（高槻泉）との関係
有馬はエトの「このクソったれ世界をぶっ壊したい」という考えに賛同し、アオギリの樹を創ります。エトが隻眼の梟として表向きはリーダーとして動きますが、有馬もCCGの情報などをエトに共有します。
そして、最強の喰種捜査官・有馬貴将を倒せる存在を2人で探し遂に隻眼の喰種・金木研という存在を見つけます。二人は金木研を隻眼の王『喰種の希望』になるために表面上は敵対同士だが、裏ではともに行動していく関係です。
ちなみに、日本の兵庫県から大阪府には有馬─高槻断層帯がつながっていて、有馬と高槻がつながってる示唆なんてのもあるよ
もし有馬貴将が生きていたら？「東京喰種」の未来考察
もし有馬貴将が生き続けていたら、『東京喰種:re』の世界はどのように変わっていたのでしょうか？有馬の死は物語の重要な転換点でしたが、もし有馬が最後までカネキと共に戦っていたら、物語は全く違うものになっていたかもしれません。
- カネキと共にCCGを改革していた可能性
有馬はVの命令に従ってきたものの、最終的にはその支配を脱却しようとしていました。そのため、もし生きていたならば、カネキと共にCCGを改革し、喰種と人間が共存する社会を作るために動いていた可能性が高いです。
有馬の存在があれば、カネキだけでなくCCG内部の捜査官たちも彼に従ったかもしれません。 - CCGと喰種の戦いが早期に終結した可能性
有馬はCCGの象徴的な存在であり、彼のカリスマ性は絶大でした。そのため、もし彼がカネキ側に立っていたならば、CCGの内部分裂はより早く収束し、人間と喰種の和平交渉が進んでいた可能性があります。
有馬がCCGに残っていた場合、カネキやヒデの計画はよりスムーズに進行し、戦争が長引くこともなかったかもしれません。 - カネキが戦う必要がなかった可能性
有馬が生きていた場合、カネキは「隻眼の王」としての重圧を一人で背負う必要がなくなり、別の形で人間と喰種の架け橋となっていたかもしれません。有馬の知識と戦闘力があれば、カネキが全面戦争の指揮を取る必要もなく、より平和的な方法で解決策を探ることができたかもしれません。
しかし、物語の展開を考えると、有馬の死は不可欠な要素だったとも言えます。有馬の死があったからこそ、カネキは真の意味で「王」となり、自分の信じる道を進むことができたのです。
【東京喰種】有馬貴将の考察と伏線、数字の意味
有馬貴将は『東京喰種』の中でも重要なキャラクターで、その冷徹な戦闘能力と哲学的な思考が物語に深みを与えています。有馬の行動や言動には多くの伏線が隠されており、特にその過去やカネキとの関係性において重要な意味を持ちます。
本章ではV14の秘密、13の数字の意味、11の数字の意味と金木と誕生日が同じ理由について詳しく紹介します。
V14の秘密
東京喰種14巻で金木研と有馬貴将が対決した時のセリフがこちらです。
有馬が「ここはV14、ここから先〝喰種〟は通すことは出来ない。君は〝14〟以上進めない」
東京喰種14巻139話より
物語におけるV14の意味としては、地下通路のV14以上を先に進めないという意味になります。しかし、V14には別の意味が含まれてます。V14のVとはvolumeの頭文字を取っていて、本やシリーズなどの巻数を指す意味として使用されています。
金木と有馬との戦闘は東京喰種14巻で戦っており、つまりは有馬は金木に喰種は14巻以上は進めないと言っている。実際に金木は有馬に負けて物語も14巻で終了している。そして、喰種捜査官として新たな物語は進めることになる。
また、東京喰種:re13巻143話で金木は食料確保のために大規模遠征に向かっていたが、嫌な感覚を覚えアジトに1人で戻っていた。アジトはCCGに襲撃されていて、生き残りのミザと出会いみんなはどこに行ったか聞いた時の会話を紹介します。
ミザ「E14へ向かっているはず」
カネキ「14へ行け…か」
ミザ「…？」
カネキ「次は…超えてやる」
東京喰種:re14巻より
このセリフの意味には東京喰種14巻では超えれなかったが、次こそは14巻を超えてやるという意味を持っています。また、ゲームブックでは14へ行けというフラグは死亡フラグを意味してます。東京喰種13巻132話で入見カヤと「ルートV14で落ち合う」約束をしますが、まさしく死亡フラグが立っていたのですね。
※ゲームブックとは読者が物語を進むために選択を行い、選んだ選択肢によって物語が分岐していく形式の本です。一般的な小説とは異なり、ゲームブックは読者の選択によって物語が異なる展開を迎えます。この形式は、読者が主人公となり、物語の中で起こる出来事を決めることができます。
13という数字の意味
東京喰種13巻の表紙は有馬貴将でした。13という数字はトランプではKでありキングを表します。つまり王を意味します。また表紙の有馬の右眼だけがべっとり赤く染まっていることから、片方だけ赤い血とキング(K)から『隻眼の王』という示唆がされています。
東京喰種13巻137話で金木研と有馬が遭遇した時に有馬の襟元には13の数字が浮かび上がってます。13という数字はタロットカードでは「死神」です。・物語の終焉や死の象徴を意味します。
今回では、13の数字「死神」が正位置なので金木にとって有馬の存在が死神であり、終焉を迎える意味を持ってます。実際に有馬に負けて東京喰種が終焉を迎えます。また、「死神」は新しい始まりの意味を持っており東京喰種:reで佐々木ハイセとして新たな物語が始まる示唆してたと言えます。
タロットカード13番目の意味について
タロットカードの13番目のカードは「死神（Death）」です。このカードは一般的に「死」を象徴していますが、物理的な死を示すわけではなく、変化や終わり、新しい始まりを象徴します。正位置と逆位置での意味は以下の通りです。
正位置（Death）
正位置の「死神」は、 「終わり」 や 「変化」 を意味します。これは悪い兆しというわけではなく、変化のプロセスを示唆しています。過去の物事や状況が終わりを迎え、新しいものが始まる準備が整ったことを示しています。古い考え方、習慣、環境がもう役に立たないことを認識し、次のステージに進むべき時が来たというサインです。
逆位置（Death）
逆位置の「死神」は、変化に対する 「抵抗」や 「未解決の過去」を示すことがあります。過去や現在に固執し、変化を避けようとしている場合、逆位置でこのカードが出ることがあります。これにより、変化が遅れたり、プロセスが停滞していることが示唆されます。自分の進むべき道を避けているか、過去の出来事に囚われて新しいスタートを切れない状態かもしれません。
タロットカード【13:死神】意味・解釈を正位置・逆位置別解説でも解説されてるので詳しく知りたい方は読んでみてください。
[JACK]11という数字の意味
[JACK]は東京喰種のスピンオフ作品であり、有馬貴将の高校時代を描いた物語です。JACKはトランプでは11の数字を表しナイト(騎士)を意味します。[JACK]の物語の中で三波麗花(ミナミ ウルカ)が「なんだかナイトみたい」のセリフと共に漫画では絵札のスペード♠のジャックに有馬貴将が写っています。
小ネタ:東京喰種12巻118話の特等捜査官会議で、灰崎深目は有馬が欠席に対して、ジャック(紳士どの)はご多忙のよう…と言ってるセリフもあるよ
東京喰種:re8巻84話では灰崎がコクリアの襲撃で混乱しているときにジャックはどうしたッ…ってセリフもあります。
また、シャトーに有馬が訪れた時にプレゼントに馬のようなデザインのネクタイピンをプレゼントしてます。ネクタイピンには「あなたを支えます」「大好きで尊敬していて」の意味が含まれます。馬はチェスではknight、騎士を意味します。
タロットカード11番の意味について
タロットカード11番は「正義（Justice）」を示しており、非常に重要なカードの一つです。このカードは主にバランス、公平、そして真実を象徴し、直感や感情に流されることなく、冷静で理性的に物事を判断することを求めています。
正位置の意味
正位置で「正義」が出るとき、基本的にはバランスが取れている状態を示します。人生の中で公平な判断ができており、努力が報われ、正当な評価が与えられるタイミングを示しています。例えば、職場での評価や個人的な問題が解決する時期を意味することもあります。また、「正義」のカードは、重要な決断を下すときに出ることが多いです。
逆位置の意味
逆位置で「正義」が出る場合、不公平や不誠実さを象徴します。決断が誤っている可能性があり、物事が不公平に進んでいる状態を示唆しています。例えば、他者からの不正な扱いや、自己中心的な行動が影響している場合にこのカードが現れることがあります。
詳しく知りたい方はタロットカード【11:正義】意味・解釈を正位置・逆位置別解説で分かりやすく解説されてるのでよければどうぞ。
有馬貴将と金木研の誕生日が同じ理由
有馬貴将と金木研の誕生日が12月20日で同じである理由は、数字の「12」と「20」を漢字に変換すると興味深い意味が隠されているからです。「12」は「十二」、「20」は「二十」となります。この「十」と「二」を重ね合わせると、「王」という漢字が形成されます。
このように、「12月20日」という誕生日は、有馬と金木が共に「王」になる運命を示唆していると解釈できます。彼らのキャラクターは、物語の中でそれぞれ異なる形で王としての役割を果たし、最終的には大きな運命に繋がっていくことを象徴しているのです。
また、有馬貴将の伏線、考察の動画を以下に紹介しますので気になる方はぜひ視聴してみてください。
【東京喰種】有馬貴将の人と少しずれたエピソード⑤選
東京喰種8巻:平子の回想シーンで、有馬が平子に対して「腕は二本あるんだ。右手と左手を別々に動かすだけでいいんだよ？」とまるでものすごく簡単で当たり前に誰でもできるように言ってます。
東京喰種9巻:11区討伐戦後の昇任式にて、有馬が平子に「タケも梟の腕くらい持って帰ってきたらよかったのに」って言ってます。平子は心の中でSSS喰種相手にイノシシ狩りか何かと勘違いしてないかと思うほどでした。
東京喰種:re4巻
・シャトーでクリスマス会で集まった時に、イグザを修理に出している時に喰種と遭遇しそこに傘があったからと…(普通は喰種の身体は頑丈で攻撃が入らないのに)
・有馬さんが現れた瞬間〝喰種〟が気絶して、そのままコクリア送り
・戦闘中に敵前で仮眠を取る
こうしてみるとツッコミどころが多すぎて本当におもしろいね！
【東京喰種】有馬貴将が強すぎる理由を解説
有馬貴将が強すぎる理由は、その圧倒的な戦闘能力と戦術的な知識にあります。有馬は冷静な判断力と、瞬時に敵の弱点を見抜く能力を持ち、戦闘において常に優位に立つことができます。また、肉体的な能力や反応速度も異常に高く、精神的な強さと冷静さも有馬の強さの源です。以下に詳しく解説します。
- 卓越した戦闘能力と戦術
有馬貴将がその強さを誇る理由の一つは、有馬の並外れた戦闘能力と高度な戦術理解です。有馬は戦闘においてどんな状況でも冷静に対処でき、相手の弱点を瞬時に見抜きます。特に、有馬の使う「クインケ」の使い方は非常に巧妙で、右手と左手でそれぞれ別のクインケを操れて、どんな敵にも対応できる柔軟さを持っています。 - 圧倒的な身体能力と反応速度
有馬貴将の強さは、その身体能力にもあります。有馬の反応速度や身体能力は、普通の人間のそれを超えており、アニメや漫画でもその速さを実感できます。敵の攻撃をほぼ完璧に避け、瞬時に反撃を加える姿は、有馬がいかに身体的にも優れているかを物語っています。 - 精神的な強さと冷静さ
有馬の強さは、物理的な能力だけではありません。有馬は冷静沈着で、感情に左右されることなく、任務を遂行するために最善の選択をします。この精神的な強さが、有馬を単なる戦闘の名手にとどまらず、危機的な状況でも不屈の強さを発揮する要因となっています。
そんな有馬の強さに気になる方は【東京喰種】キャラ強さランキングトップ10！最強は誰だ？の記事もよければ読んでみてください。
【東京喰種】有馬貴将のファンイラスト
まとめ：【東京喰種】有馬貴将の正体と彼が遺したものとは？
この記事では次の事について紹介しました。
- 有馬貴将とは？そのプロフィールと基本情報
- 有馬の正体とは？人間？それとも喰種？
- 有馬の戦闘スタイルと代表的な戦闘シーン
- 有馬貴将の名言とその意味
- 有馬貴将の魅力と人気の理由
- 有馬貴将の考察と伏線、数字の意味
- 有馬貴将の人と少しずれたエピソード⑤選
- 有馬貴将が強すぎる理由を解説
- 有馬貴将のファンイラスト
有馬貴将は『東京喰種』において、最強のCCG捜査官でありながら、隻眼の王としての役割も担った特異なキャラクターでした。有馬の正体は普通の人間ではなく、「半人間」という特殊な存在であり、和修家やVと深い関係を持っていました。その異常な戦闘力や短い寿命は、有馬の生まれながらの宿命だったのです。
しかし、有馬は単なる戦士ではなく、未来を見据えた「改革者」でもありました。有馬はカネキに隻眼の王の座を託し、人間と喰種の共存の道を模索しました。最強でありながら、自ら敗北を選び、後継者に未来を託す姿は、多くの読者の心に深く刻まれています。
もし有馬が生きていたら、物語はどう変わっていたのか？その可能性を考察すると、有馬はカネキと共にCCGを改革し、人間と喰種の間に橋を架ける役割を果たしていたかもしれません。しかし、有馬は自らの限界を悟り、あえてカネキに道を譲ることを選びました。
有馬貴将というキャラクターの魅力は、圧倒的な強さだけでなく、その内に秘めた優しさや覚悟にあります。有馬が遺したものは「喰種との戦争」ではなく、「共存への希望」でした。そして、有馬の意志はカネキによって引き継がれ、新たな時代が幕を開けることとなったのです。
この記事を読むことで、有馬の生き方や『東京喰種』の物語がより深く理解できるようになれば嬉しい限りです。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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