滝澤政道は、「東京喰種」に登場する悲劇的なキャラクターです。
元はCCGの真面目で正義感が強い捜査官として活躍していました。
しかし、滝澤の運命はアオギリの樹による拉致と拷問をきっかけに大きく狂い始めます。
好青年だった滝澤が狂気へと堕ちていく姿は、読者に強烈な印象を与えました。
本記事では、滝澤政道のキャラクター設定と成り立ちについて深掘りします。
滝澤の基本的なことから、喰種になった理由やアキラとの関係性などを深く解説と考察をしていきます。
滝澤の変化を追うことで、東京喰種という作品が描く「人間の本質」に迫ることができるでしょう。

オウルについて詳しく知りたい方は【東京喰種】オウルの名言に込められた本当の意味と、誰にも語られなかった最後の結末を読んでみてね。
滝澤政道の基本情報と成り立ち

滝澤政道(たきざわ せいどう)は、石田スイ先生の『東京喰種』および『東京喰種:re』に登場する重要なキャラクターの一人です。
滝澤のキャラクターは「人間」と「喰種」の境界線に揺れる悲劇的な存在として描かれ、多くの読者に強い印象を与えました。
そんな滝澤政道についてわかりやすく解説します。
滝澤政道のプロフィール

項目 | 内容 |
---|---|
所属 | 喰種捜査官養成学校を次席で卒業後 CCG(本局対策一課)に二等捜査官として配属 |
身長 | 171.5㎝ |
体重 | 67㎏ |
誕生日 | 9月10日(乙女座) |
足のサイズ | 26.0㎝ |
血液型 | A型 |
使用クインケ | ドゥヒ(羽赫) |
憧れの人物 | 有馬貴将と亜門鋼太郎 |
好きな事 | スポーツ観戦、刑事ドラマ、犬 |
アニメの声優 | 立花慎之介 |
滝澤政道の成り立ち

滝澤政道はCCGの二等捜査官として法寺特等のパートナーを務め、捜査の基本を学びながら成長していきました。
正義感が強く、まっすぐな性格で向上心も高く、有馬特等や亜門に憧れを抱いています。
しかし、アカデミー時代から常に「2番目」であることに強いコンプレックスを感じており、それが彼の心の奥底に影を落としていました。
梟討伐戦では、負傷した亜門を助けるため命令違反をしてまで捜索に向かいます。
その過程でアオギリの樹と遭遇し、タタラに果敢に挑むものの敗北。
さらにノロによって左腕を喰われてしまいます。
滝澤の生き様は、正義への執着と自身の限界に苦しむ姿が強く印象に残っています。
昔、近所にいた佐藤のおばさんが喰種に殺されてしまった時、母親が精神的に不安定になった姿を見て母親を守るために捜査官になることを決意。
家は裕福そうな家庭であり、父親、母親、妹の聖奈の四人家族で犬も飼っています。

東京喰種8巻でトーカちゃんとアヤトが小さい頃に、捜査官2人と佐藤のおばちゃんに襲われるシーンがあるんだけど、遺書の佐藤のおばさんと同一人物だったらおもしろいね
滝澤政道が喰種となった理由

東京喰種、「梟討伐戦」の時に金木との戦闘で負傷した亜門を助けるために捜索に出るが、その時にタタラ率いるアオギリに拉致されたあとに嘉納博士による「喰種化実験」の被験者となった為です。
より詳しく知りたい方は【東京喰種】滝澤政道はなぜ喰種になったのか?その真相と悲劇の過去の記事で、詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください。
滝澤政道が捜査官時代に歩んだ人間関係

滝澤政道が捜査官時代に歩んだ人間関係の軌跡は、滝澤の成長と葛藤を象徴する重要な要素です。
法寺特等とはパートナー関係にあり、厳しい指導のもとで捜査官としての基礎を学びました。
亜門鋼太朗には強い憧れを抱き、亜門鋼太郎の正義感と実力に追いつこうと努力する姿が描かれています。
しかし、常に「2番手」であることへの劣等感が心の奥底にあり、滝澤の自信と不安の間で揺れる複雑な心情を生み出していました。
そんな滝澤の人間関係について以下に解説します。
アキラとの複雑な関係性

滝澤政道はアカデミーを次席で卒業するほど優秀でしたが、常に自分の前を行く真戸アキラに強いコンプレックスを抱いていました。
顔を合わせれば何かと口論になることが多く、ライバルのような関係性が続きます。
一度、亜門鋼太朗、アキラ、滝澤の3人で居酒屋に行った際には、酔った勢いで捜査官としての信念の違いについて激しく言い争う場面もありました。
それでも滝澤は、アキラの優秀さを内心では認めています。
梟討伐戦では「お前の勘はむかつくけど、当たる」と素直な本音を漏らしています。
公式には明言されていませんが、滝澤がアキラに淡い恋心を抱いていたのではないかと噂されることも。
亜門の捜索に向かう際、「思い返すと横顔ばっかだな」「完全ピエロコースだな…俺」といったセリフが、そんな思いを匂わせています。

【重要】東京喰種14巻141話でノロに腕を喰われた時に、滝澤の瞳の中にアキラの姿が映ってるのみたら絶対そうだなって思うよね!
滝澤の死亡・最後に関する考察

『東京喰種』13~14巻の「梟討伐戦」では、滝澤政道が負傷した亜門鋼太朗を救うため、命令を無視して捜索に向かいます。
無事に亜門を発見しますが、その時にアオギリの樹の集団と遭遇。
滝澤はクインケ「ドゥヒ」で応戦しますが、圧倒的な戦力差の前に敗北し、ノロによって左腕を喰われてしまいます。
その後、20区「隻眼の梟討伐戦」に関する報告書が提出され、その中の「死亡リスト」には滝澤政道の名前が記されており、滝澤は「梟討伐戦」で死亡したことが分かります。
滝澤政道の遺書に込められた思い

東京喰種13巻123話「銃後」
この話では、滝澤政道が「梟討伐戦」を前に一度実家へ帰り、遺書を書く場面が描かれます。
SSSレートの隻眼の梟という圧倒的な存在を前に、滝澤は人一倍強く死への恐怖と絶望を感じていました。
遺書には、そんな滝澤の「死にたくない」という切実な願いがにじみ出ており、正義感あふれる滝澤の内面に潜む弱さや葛藤が垣間見えるシーンとなっています。
この場面は、滝澤がただの捜査官ではなく、一人の「恐怖を感じる人間」であり「読者に近い存在」として印象に残ります。
滝澤は遺書に母に財産を相続すること、そして、父親と母親あてに喰種捜査官になることを決意したことや思いを書きました。
書き終えたあとに滝澤は遺書に「死にたくない」と大きく書き殴るのでした。
その遺書をよくみると、「し」という文字がすべて塗りつぶされているのです。
当時の読者からの推察で「しがない」=「しなない」という伏線なのではと考察されてました。

死亡後の残された者たちへの影響

梟討伐戦後、CCG本局で発表された死亡者リストに亜門鋼太朗と滝澤政道の名前が掲載されます。
その報告を目にした美郷は取り乱し、涙を流しながら悲しみに打ちひしがれます。
そんな美郷を落ち着かせようと真戸アキラが声をかけますが、美郷はアキラにも感情をぶつけます。
「取り乱してなにが悪いッッ!!お前は悲しくないのか?!!級友とパートナーを失ったんだろう!!」
東京喰種14巻143話より引用
と問いかけるのです。
その言葉に、冷静さを保とうとしていたアキラも
「勘弁してくれないか…」
東京喰種14巻143話より引用
と呟き、堪えていた涙をこぼします。
死と隣り合わせの職務であることは分かっていても、大切な仲間の喪失は決して慣れることのない深い悲しみを伴うのです。
滝澤政道の捜査官時代の強さについて

滝澤政道はアカデミーを次席で卒業し、CCG本局一課に二等捜査官として配属されました。
頭脳明晰であり、本局に配属されたことからも一定の身体能力があったと考えられます。
しかし『東京喰種』では、滝澤が戦闘で活躍するシーンはほとんど描かれていません。
おそらく、勉強は得意でも実戦向きではなかったのかもしれません。
もし滝澤が戦闘現場ではなく、CCG対策二課のような指揮や戦略を担当する部署に配属されていれば、その優れた頭脳を活かしてもっと活躍できたのではないかと思わせるキャラクターです。
滝澤政道の声優:立花慎之介について
滝澤政道の声を担当する立花慎之介さんは、岐阜県出身で、2003年に声優デビュー。
感情表現の豊かさと繊細な演技で、多くのアニメやゲーム作品で活躍しています。
『東京喰種』では滝澤政道の正義感あふれる熱血な一面から、喰種化後の狂気的な変貌までを見事に演じ分け、キャラクターの内面の葛藤をリアルに表現しました。
そんな立花慎之介について紹介していきます。
立花慎之介のプロフィール
- 身長:175㎝
- 出身地:岐阜県
- 血液型:A型
- 誕生日:4月26日
- 方言:名古屋弁、岐阜弁
- 資格:囲碁検定初段、普通自動車免許
- 趣味:写真、釣り、自転車、パソコン、ゲーム
- 特技:パントマイム、日本舞踊
- 事務所:BLACKSHIP
声優:立花慎之介の主な出演作品
- 「玉木真一」山田くんと七人の魔女
- 「片山智治」のだめカンタービレ
- 「夜久衛輔」ハイキュー
- 「ぺペロンチーノ」オーバーロード
- 「時光青志」ブルーロック
- 「カズキ」盾の勇者の成り上がり
- 「クロード・ルッチ」マッシュル
まとめ│滝澤政道の悲劇と狂気
この記事では下記について解説しました。
『東京喰種』における滝澤政道は、読者に最も近い存在として描かれているように感じます。
滝澤の行動や葛藤は、現実の私たち自身にも重なる部分があり、共感を呼び起こします。
滝澤のことを深く知ったうえで改めて漫画を読み返すと、物語の見え方が変わり、新たな発見があるはずです。
他にも【東京喰種と東京喰種re】の100以上の名言&名セリフをキャラごとに一挙紹介!や【東京喰種】キャラ強さランキングトップ10!最強は誰だ?の記事があるので、ぜひそちらも読んでみてください。
きっと『東京喰種』の世界がさらに深く楽しめるはずです。
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