『超人X』1巻のあらすじ&見どころを徹底考察!1巻に散りばめられた伏線とは?

超人X

『超人X』は、『東京喰種』の作者として知られる石田スイ先生の最新作です。
第1巻では、独特な世界観・異形の超人たち・心揺さぶる人間ドラマが展開され、読者を作品の世界へと引き込みます。

この記事では、『超人X』1巻のあらすじ・見どころネタバレ込みで丁寧に解説します!
また、前作『東京喰種』との共通点や違いにも触れながら紹介していきます。

この記事はこんな方におすすめ!
  • 超人X 1巻ってどんな話?と気になっている方
  • 読み始める前にストーリーの流れを知っておきたい方
  • 『東京喰種』ファンで、石田スイ先生の新作に興味がある方
  • 読むべきか迷っている方(※ネタバレ込みで解説しています)

『東京喰種』が好きな方は、ハマること間違いなしの作品です!

超人X 1巻のあらすじは?

引用:石田スイ X投稿より

『超人X』の世界には、「超人」と呼ばれる特別な力を持つ人たちが登場します。
この力は、生まれつき備わっているわけではなく、ごく一部の人だけが持つ力です。

物語は、第1話で主人公・黒原トキオが「超人になる」という大きな決断をするところから始まります。

超人たちは、正義のために力を使う者もいれば、暴力や悪のために力を使う者もいます。
そんな善と悪が交錯する世界で、トキオの運命が動き出していきます。

ヤマト県に暮らす高校生・黒原トキオと東アヅマは、日頃から人助けをしている仲良しコンビ。
ある日、旅客機の墜落事故のボランティアに参加した帰り道、過去に撃退した不良・竹山に襲われます。

竹山は、ある人物に超人になれる薬を打ち込まれ、軟体の超人として凶悪な力を手に入れていました。
追い詰められたトキオとアヅマは、偶然拾った注射器を互いに打ち合い、超人になるという究極の決断をします。

しかし変身したのはトキオだけ。トキオはハゲタカ型の異形の超人として覚醒し、竹山を撃退します。

力を得た代償と、深まる孤独

勝利したトキオでしたが、変身したまま人間の姿に戻れず、体のコントロールもままならない状態に。
アヅマからは「元に戻るまでは人前に出るな」と忠告され、トキオは家にこもる日々を送ります。

「このまま一生戻れなかったらどうしよう…」
そんな不安に押しつぶされる中、唯一の頼りであるアヅマに連絡を取るも、「ちょっとは自分で考えろよ!」と冷たく突き放されてしまいます。

ショックを受けたトキオは姿を消し、アヅマもまた「お前は悪くない」とつぶやきながら、自分の未熟さを悔やみます。

ハトとの会話で、自分の力を見つめ直す

孤独の中で、トキオはハトと会話できる新たな力に気づきます。

「もし自分がアヅマだったらどうする?」と自問自答することで、自らの在り方と向き合いはじめます。

そして、「誰かのために、自分の意思で力を使いたい」と考えるように。トキオは元の姿に戻るため、自主的に修行を始めます。

動物園で出会った美女、その正体は…

修行のヒントを得るべく訪れた動物園で、トキオは美しい女性・ナリと出会います。
ナリの誘いで園内に忍び込んだものの、キスをされそうになった直後、襲われます。

ナリの正体は蛇の超人。ナリはトキオの力を試すため、「3回捕まったら殺す」というテストを始めます。

あっさり2回捕まったトキオに対し、ナリは真剣勝負を促すために神経毒を打ち込み、ファイナルラウンドがスタートします。

エリィの登場とトキオの覚悟

引用:石田スイ X投稿より

毒で動けない絶体絶命のトキオを救ったのは、煙の力を使う少女・エリィ。
エリイは、冒頭で飛行機事故から奇跡的に生還した人物でした。

しかし、ナリが完全獣化によって白蛇のような姿に変貌すると、エリィは一撃で倒されてしまいます。

「逃げて……!」

そう叫ぶエリィの姿に、トキオは疑問を抱きます。

「なぜこの状況で、他人を優先できるんだ……?」

その問いに導かれるように、トキオは自らも完全獣化と言い放つ。

ようやく自分の意志で戦う覚悟を決めた彼の叫びとともに、第1巻は幕を閉じます。

第1巻の見どころ

いつも自分の意思で決断できなかったトキオが、超人になると覚悟を決めるシーンに心を打たれます!

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超人X1巻の考察4選!ネタバレ解説あり

引用:石田スイ X投稿より

『超人X』には、さまざまな伏線や石田スイ先生の前作『東京喰種』を思わせるシーンが登場します。

ここでは、第1巻に込められた4つのテーマを深掘りしていきます。

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『東京喰種』のオマージュ?

引用:超人X 1巻4話より

『超人X』第1巻の中でも特に印象的なシーンが、トキオが蛇の超人・ナリに襲われる場面です。

このシーンですが、前作『東京喰種』の金木研がリゼに襲われる場面と非常に似ています!

引用:⒞石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会

「美しい女性に誘われ、油断した瞬間に襲われる」という流れは、同じです。

石田スイ作品の魅力の一つが、過去作へのさりげないオマージュです。

ファンにとっては「あの時の恐怖がまた来た…!」という懐かしさ緊張感の再現ともいえる場面です!

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「たんぽぽの綿毛」の意味とは?

引用:超人X 1巻1話より

『超人X』第1巻で最もドラマティックな瞬間のひとつが、トキオとアヅマがお互いに超人化の注射を打ち合う場面です。

このとき、たんぽぽの綿毛がふわっと舞う演出があります。この一コマには、深い意味が隠されているかもしれません。

たんぽぽの花言葉は「別離」

引用:超人X 1巻1話より

たんぽぽの綿毛には、以下のような花言葉が込められています。

  • 別離
  • 旅立ち
  • 別れの予感
  • 希望

この中でも特に、「別離」は非常に意味深です。

たんぽぽ=別れの暗示?

トキオとアヅマは一緒に注射を打ち、同じ道を進んだように見えます。

しかし、実際に超人になれたのはトキオだけ。その後、アヅマは冷たい言葉をかけ、トキオは姿を消します。

つまり、たんぽぽの綿毛が舞うシーンは、2人の「決定的なすれ違い」を暗示していたのかもしれません。

この1コマが、今後のトキオとアヅマの関係性を象徴する伏線になっている可能性もあります。

ほんのわずかなシーンにも深い意味を持たせるのが、石田スイ先生の魅力です。

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第1話に隠されたタイトルの意味とは?

引用:超人X 1巻1話より

『超人X』第1話のタイトルは「Behold the man(その男を見よ)」です。

一見するとカッコいい英語表現のようですが、実は聖書由来の深い意味が込められた言葉です。

「Behold the man」は聖書の名場面から

このフレーズは、新約聖書『ヨハネによる福音書』19章5節に登場します。

「Pilate saith unto them, Behold the man!
ローマ総督ピラトが、ムチ打たれて血まみれになったイエス・キリストを群衆に見せつける場面

引用:ヨハネによる福音書 19章5節

この言葉には、次のような意味が込められています。

  • 人々に見捨てられた者
  • 不当に傷つけられた者
  • 苦しみながらも、人を救おうとする者

つまり、犠牲になる存在を示す言葉です。

なぜ『超人X』第1話のタイトルがこれなのか?

物語冒頭のトキオは、次のような人物です。

  • 自分の意志では何も決められない
  • 親友のアヅマに頼ってばかり

しかし、不良に襲われたとき、自分の意志で超人になる決意をします。

つまり、この場面で弱かったトキオが運命を背負う存在(=ヒーロー)へと変わるきっかけが生まれました。

トキオにも「犠牲」の運命が待っている?

「Behold the man」がキリストのセリフを元にしていることを考えると、気になるのはその後の運命です。

キリストは人々を救った代わりに、命を落とすことになります。

もし、トキオにも同じような道が待っているとしたら、

  • 社会にとって異物と見なされる存在
  • それでも誰かを救おうとする希望の光

そんな存在になった先に、犠牲という結末が待っている可能性があるかもしれません。

また、前作『東京喰種』の主人公・金木も、人間と喰種の間で苦しみながら、他者を守る選択をしてきました。

このことからも、今後トキオには希望の象徴としての役割と、その代償としての犠牲の運命(死?)が描かれるかもしれません。

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第5話のタイトルに隠された意味とは?

引用:第5話] 超人X – 石田スイ | となりのヤングジャンプ

『超人X』第5話のタイトルは「44」

一見すると「死(4=シ)」を連想させ、不吉な印象を持たせる数字ですが、実は深い意味が込められている可能性があります。

エンジェルナンバー「44」が示す意味とは?

スピリチュアルの世界では、「44」はエンジェルナンバーとして、次のような前向きな意味を持つとされています。

  • 安定と調和の兆候
  • 努力はまもなく報われる
  • 助けを求めれば、報酬(援助)を得られる

つまり、「44」は努力の先にある報いと救済を象徴する数字とも言えます。

物語と「44」のつながり

実際に、第5話では、「44」を象徴するようなシーンがいくつか登場します。

エリィの救出シーン

トキオがナリに追い詰められた時、助けを求めるとエリィが現れてトキオを救います。

これは、助けを求めれば報われるというエンジェルナンバー「44」の意味に重なります。

小学生時代のゼッケン「44」

回想シーンでは、小学生時代のトキオとアヅマが「4年4組(=44)」のゼッケンをつけてリレーに出場します。

走るのが苦手なトキオは最後まで諦めず走り抜き、アヅマにバトンを渡します。
アヅマはそこからごぼう抜きでゴールし、トキオの努力が結果につながります。

このエピソードも、努力は報われるという「44」のメッセージを象徴しています。

「44」が伝えるメッセージとは?

  • あきらめず努力を続けること
  • 苦しいときは、誰かに助けを求めていい
  • そうすれば、道はきっと開ける

トキオの成長と仲間との絆を象徴するように、第5話には「44」という数字に込められた希望の意味が丁寧に描かれています。

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まとめ|超人Xは読むべき?1巻の評価と感想

引用:YouTube【超人X】9巻発売記念PV「超人たちは、変わり続ける」 ヤマトモリ篇(CV:内田雄馬)

この記事では下記について解説しました。

『超人X』1巻は、石田スイ先生が描く新たなダークヒーローとして、読み応え十分な一冊です。

超人という特殊能力を手に入れた主人公・トキオの葛藤や成長を中心に、物語は描かれます。

注目すべき見どころは、以下の通りです。

  • トキオの覚醒と孤独、そして自我の芽生え
  • アヅマとのすれ違いが生むドラマ
  • 『東京喰種』を思わせるオマージュと構図

ただの超能力バトルではなく、力を持つことの責任他者との関わり方といったテーマが随所に描かれており、読者に強い問いを投げかけてきます。

『東京喰種』ファンはもちろん、まだ石田スイ作品に触れたことがない方にもおすすめです。

まずは1巻を手に取って、トキオが初めて「自分の意志」で動き出す瞬間を見届けてみてください。

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