『超人X』第11巻では、ついにヤマトモリがゾラの塔へと潜入し、全面戦争が本格的に開幕しました。
トキオ、エリィ、アズマたちは分断され、それぞれがブラドや刃具、ICアイスといった強敵と対峙することになります。
複数の戦いが同時進行する中で、戦場は一気に混沌を深めていきます。
さらに、ゾラが命を落とすと、トキオやアズマも死んでしまうという衝撃的な事実が明らかに。
戦いの果てに待つのは、希望かそれとも破滅か。
本記事では、第11巻のあらすじを振り返りながら、物語全体に流れるテーマについて考察していきます。
超人X11巻のあらすじは?

『超人X』第10巻では、ついにヤマトモリとゾラ勢力の全面戦争が本格的に描かれました。
トキオ、エリィ、アズマたちは、それぞれの正義と向き合いながら、避けられない戦いへと身を投じていきます。
一方で、佐藤一郎や剣の男の暗躍により、物語はさらに謎を深めていきます。
そして、戦いは単なる勢力争いにとどまらず、信念と覚悟そのものを問う局面へと発展していきました。
第11巻では、ゾラの手下たちとの激しい戦いが幕を開け、物語はより苛烈な局面へと進んでいきます。
長老ブラド襲来

BBの背後から胸を貫き、心臓が引き抜かれます。
貫いた人物は、長老ブラド。
ブラドはBBを投げ飛ばすと、手にした心臓をためらいもなく噛み砕き、むしゃむしゃと喰らいます。
あまりにも異常な光景に、戦場の空気は一気に凍りつきます。
田川と電空はすぐさま反撃に転じますが、攻撃は一切通じません。
ブラドは余裕の表情で攻撃をかわし、実力差を見せつけます。
そして「雑兵どもが、戦のつもりか」と吐き捨てるように言い放つ。
戦とは、肉と血の臭気に満ち、不条理に死をもたらし、刹那で終わるものだ
超人X11巻第53話より引用
このように語りながら、電空を一撃で壁へと叩き込みます。
さらに「見せてやろう、戦を」と告げると、「鉄血生成・悪しき梁」を発動。
右腕を巨大な鎌へと変え、一振りで隊員達の首が吹き飛びます。
ブラドは、かつて超人大戦の時代に戦場を駆けた元貴族軍人です。
ゲルタの大東亜侵攻で祖国イラティスが崩壊した後、七州のソラ・シルハ率いる連合軍に加わり、将軍の一人として戦い続けました。
端正な容姿から「美将」と称されながらも、戦場では敵味方を問わず畏怖される破壊的な戦いぶり。
その姿から、いつしか「戦鬼」と呼ばれるようになりました。
BBが倒れたことで、アズマを含む隊員たちは明らかに動揺。
圧倒的な強敵を前に、隊員たちの士気は急速に低下し次々と敗れていきます。
このままでは「まずい」と判断したアズマは、前に出てブラドの攻撃を受け止めます。
ブラドはその様子を見て、「少しはまともな兵がいたようだな」と興味深そうに言い、アズマへ強烈な攻撃を仕掛ける。
攻撃を受けながらも、アズマは声を張り上げます。
「みんな、怯むな!」
超人X11巻第53話より引用
「耐えていれば、いずれ後続が来る!」
「だから、ここは耐えるんだ!」
仲間を鼓舞するその姿に、ブラドは「ほう、面白い」と口にすると、
その直後、背後からBBがブラドの首を絞め上げます。
「あぁ、まったくだ東。惚れるぜ」
超人X11巻第53話より引用
そう言って放たれたのは、爆裂蘇生。
※爆裂蘇生(ボンバーレイズ)は、攻撃と蘇生を同時に行う一撃です。
ブラドは地面に倒れ込みますが、その身体はビキビキと音を立てながら再生を始め、再び立ち上がります。
それを見たBBは、気合いを入れて告げます。
「今のがコングがわりだよ。ラウンドツーだ」
超人X11巻第53話より引用
こうして、戦鬼との死闘は、さらに苛烈な局面へと突入していきます。
三つ巴の激戦
一方その頃、エリィやシモンたちは、刃具たちとの戦闘に突入していました。
刃具はマシンガンのような武装で容赦なく弾幕を張り、エリィたちを追い詰めるも、
その攻撃はマイケルの放つ「大バリア」によって防がれます。
とはいえ、防御に徹するばかりで反撃の糸口が見えません。
「どうせそのうち弾切れをおこす。それまで凌げマイケル」
超人X11巻第54話より引用
弾切れを狙うという判断も、刃具側が即座に弾を補充したことで通用しなくなります。
作戦変更を余儀なくされ、籠村は借剣「貫臓」を使って突破を試みますが、これも冷静に対処されてしまいます。
焦りが募る中、エリィはバリアの外へ飛び出す。
「全員蹴散らしてやる」
超人X11巻第54話より引用
しかし、その瞬間、背後からたわしの攻撃を間一髪かわすも、
その直後、今度は横から無数の剣が突き刺さり、エリィは空中から叩き落とされます。
エリィは即座にレイズを行い、なんとか体勢を立て直す。
この攻撃を仕掛けたのは牢骸でした。
※牢骸とは、かつて籠村分家の者たちに大量に墨入れされた低級の借剣図柄。大戦時にはゾラの手下として使われていた存在です。
かつての戦争の残滓が、今もなお戦場に立ちはだかります。
同じ頃、トキオとモモマはICアイスとの戦闘を続けていました。
大量の水が凍結した空間では足場が安定せず、トキオの攻撃は思うように決まりません。
トキオは、ICアイスがこの場所を意図的に選んだことを察し、一筋縄ではいかないと判断します。
一方、モモマは隙を突かれ、氷の礫による攻撃を受けそうになりますが、トキオが身を挺して守る。
負傷したトキオは、モモマに治療の時間を稼いでほしいと頼みます。
「調子悪いんで少しだけ治療時間かせいでもらって良いですか?」
超人X11巻第54話より引用
モモマは任せてと言い、静かにタイツと手袋を脱ぎ捨てる。
それは、力を抑制するための繊維でした。
抑制を解除したことで、攻撃を行う度にモモマの身体には大きな負担がかかり、腕から血が流れ出ます。
それでもモモマが攻撃を続けたのは、自分よりもトキオのほうが戦力的に価値が高いと理解していたからです。
必死の攻撃も、ICアイスには華麗にかわされてしまいます。
それでもモモマはレイズを唱え、痛みを無視して時間を稼ぎ続ける。
「痛くない。痛くない。あと10秒」
と自分に言い聞かせながら、限界を超えて立ち続ける。
しかしついに、ICアイスの攻撃がモモマの身体を貫きます。
その瞬間、黒い羽が舞い、影が消える。
次に現れたのは、超人化したトキオがモモマを抱きかかえる姿でした。
「経ったぞ、5秒」
超人X11巻第54話より引用
そう告げたトキオは、一気にICアイスへと距離を詰めます。
姿を消すような高速移動ののち、背後からアダマンハルパーを振るい、決定的な一撃を与える。

敗れたICアイスは、ゾラとの過去を思い出します。
祝福は呪いでもあり、母と子が臍帯でつながるように、ゾラと自分もつながっているという言葉。
その意味が、静かに戦場に残されます。
腕を失い倒れているアイスは、トキオに「殺さないのですか」と問いかけるも
トキオはそれを拒み、モモマを抱えて立ち去ろうとします。
去り際、アイスはクイームを超える災厄の到来と、ゾラの死がもたらす結果を語ろうとしますが、トキオはそれを遮る。
「予言だの徴だのなくても、災厄がきたらぶっ倒す」
超人X11巻第54話より引用
「もう行くからな」と告げ、その場を後にします。
その背中を見送りながら、アイスは「あなた、肝心なことを知らないのですね」と心の中でつぶやきます。
一方その頃、アズマとBBたちは長老ブラドとの戦いを続けていました。
ブラドは高いパワーとスピードを併せ持ち、さらに血液を操作するタイプの能力者。
BBたちは、連携による総攻撃で一気に畳みかける作戦に出ます。
田川が「メイジトルネード」を放ち、巨大な竜巻でブラドを包み込むも、床を盾にして防がれます。
さらに、射撃班が追撃し、電空がクナイを突き刺して電撃を流し込む。
そして、その隙を突き、BBとアズマは息を合わせ、十字架の一撃でブラドを粉砕します。
ブラドの身体は木っ端微塵となり、血液が戦場に飛び散ります。
「いまのは、アイアン・ボンバー・クロスとして後世に語り継がれる一撃だったな」
超人X11巻第55話より引用
「倒したぞ!」と歓声が上がる中、突如として触手が伸び、隊員の頭を貫きます。
その触手の先に立っていたのは、再び姿を現したブラドでした。
「ラウンドスリーか?」
超人X11巻第55話より引用

そう言い放ち、戦鬼は再び立ちはだかります。
戦いは、終わるどころか、さらに深い地獄へと踏み込んでいきます。
ゾラが死ねば子も死ぬ
一方その頃、エリィたちは刃具たちの猛攻にさらされていました。
マイケルの張るバリアによって攻撃は防げているものの、こちらから反撃する手段がなく、膠着状態に陥ります。
バリアの外に出て接近しようとすれば、ガトリングと剣によって即座に狙い撃ちされ、距離を詰めることができません。
「隊員がもっと「いい位置」でビームを射てたら、ちょっとは戦いやすくなんのに」
超人X11巻第56話より引用
そして、遠くの塔を見てエリィはひらめきます。
すぐに作戦の内容を籠村へ伝え、籠村も「要は、俺たちで注意を逸らせばいいんだな」と即座に理解。
そして、籠村は大技を発動します。
借剣貫臓・事象拡大・天置
その一撃によって刃具たちの足場は崩壊し、敵の攻撃は一時的に止まる。
合図を受けたマイケルはバリアを解除し、隊員たちは一斉に総攻撃へ転じます。
その混乱の隙を突き、エリィは単身である地点へと飛行。
途中、たわしが足止めに入りますが、エリィはその手をつかみ、遠心力を利用して壁へ投げ飛ばし、目的地へ向かいます。
移動の最中、エリィの脳裏には、かつてのカビロールとの戦いがよみがえります。
奪った力を返そうとしたエリィに対し、カビロールはそれを拒みました。
エリィは、人の力をそのまま奪うことへの恐怖を抱いていました。
それは、相手が費やしてきた人生そのものを奪う行為であり、消えない罪悪感だったからです。
しかし、戦いの中でエリィの考えは変わります。
いちばん大事なのは、敵を倒すこと。
好き嫌いで選べる立場ではなく、そこにあるのは覚悟だけ。
「奪う」ことが自分の力なら、その力を覚悟をもって使うしかないと決意します。
そして、エリィは巨大な塔に手のひらを触れ、叫びます。
「こい!巨像使いの超人!!」
超人X11巻第56話より引用
すると、塔がゴーレムに変身。
ゴーレムはエリィの命令に従い、敵が立つ足場ごと破壊を始める。
敵に隙が生まれた瞬間、籠村は「今だ、接近する」と号令をかけます。
隊員たちは倒れた塔を橋代わりにし、ついに敵へと距離を詰めていきます。
籠村は刃具のもとへ向かい、「東のレポートを見た。お前の手の内は知っている」と告げ、刃具との直接対決に突入。
同時に、エリィは再びたわしの前に立ちはだかります。
エリィは「これ以上続けても意味はない。降参しろ」と説得。
そして、ヤマトモリは命までは奪わず、力を貸せば恩恵もあると語ります。
しかし、たわしは首を振り、「同じだ」と言い放ち、衝撃的な言葉を口にします。
お前たちはママ・ゾラを殺すだろう。
超人X11巻第56話より引用
ママが死んだらおなじ!!
死んじゃうのだ。ゾラの子だから!!
意味が理解できず困惑するエリィ。
その瞬間、マイケルとミックの力によって、たわしは空高く投げ放たれます。
エリィは覚悟を決め、たわしへ攻撃を仕掛け、ついにノックアウトさせました。
倒れたたわしに駆け寄り、エリィは問いかけます。
「今の…どういう意味だ。」
超人X11巻第56話より引用
すると、近くに倒れていた刃具が静かに語り始めます。
「母から力をもらった人間」
超人X11巻第56話より引用
「最初の死を回避した人間、母から命もらいつづけてる。」
母の命が尽きれば、その力も命も失われる。
だから、ゾラの子は死ぬのだと。
エリィは「全然わかんねぇ」と吐き捨てながら、ゾラの力で生き返ったトキオとアズマたちのことを考え始めます。
戦いの意味そのものを揺るがす、重すぎる真実でした。
バチスタとナイト・ボトムの戦い
一方その頃、ヤマトモリの隊員たちは通信を回復させていました。
サンダークはトキオと籠村に現状を確認し、高度1100を目指すよう指示を出します。
戦場は、新たな局面へと進もうとしていました。
その頃、バチスタもまた戦況を静かに観察していました。
Xを得るために、ゾラたちに協力を続けてきましたが、もはや終わりだと判断します。
バチスタは自らの手首を割り、「ケイト」と唱えてゲートを生成し、その場を離脱します。
自らの望みを叶えるため、玉座へと続く階段を上るバチスタ。
しかし、その行く手には謎の剣士、ナイト・ボトムが立ちはだかります。
ナイト・ボトムは、獣の徴を守り、ふさわしい継承者に渡すことこそが自らの役目だと語ります。
「剥奪者を玉座へ向かわせるわけにはいかない」
超人X11巻第57話より引用
バチスタは皮肉めいた言葉を返し、重力操作によって柱を落とします。
こうして、ナイト・ボトムとバチスタの戦いが始まりました。
バチスタは、剣を振るうナイト・ボトムの攻撃を、軽やかにかわし続けます。
そして隙をみて一言、「消えろ」と言い放つと重力が収束し、
ナイト・ボトムは空の彼方へと弾き飛ばされます。
それぞれの思惑が交錯し、戦いはさらに深い領域へと踏み込んでいきました。
アズマ覚醒とブラド暴走

一方その頃、アズマとBBたちは、老ブラドと再び対峙していました。
粉砕されたはずのブラドは、血溜まりの中から蘇生し、何事もなかったかのように立ちはだかります。
そして一振りで隊員たちの首を跳ね飛ばし、飛び散った血液を結晶化。さらに隊員達の血液を回収していきます。
血が流れる限り力を得続けるという、あまりにも理不尽な能力。
BBは「戦鬼って名は伊達じゃねぇ」と吐き捨て、力尽きて倒れこみます。
そして、アズマに最初に致命傷を受けた時点で、心臓のレイズがうまくいかなかったことを明かす。
その言葉を聞いたアズマは、BBがいなければこの場も、そしてゾラとの戦いも成り立たないと動揺します。
しかし、BBはアズマの頬を叩き、一喝。
「泣き言いっても始まんねぇ」
超人X11巻第58話より引用
「気持ちを切り替えて戦え」
その叱咤にアズマは応え、覚悟を決めて前に出ます。
「衝動解放」
この言葉とともに、アズマは超人化。
その姿を見たブラドは、アズマの血の脈動と殺意を感じ取り、「どこか懐かしい」と呟きます。
さらに自らも、鉄血変成・鉄血殲馬を発動し、ケンタウロスのような姿へと変貌しました。
大戦以来の本気の姿。
戦鬼ブラドとアズマの死闘が幕を開けます。
互いに一瞬で距離を詰め、激しい攻防を繰り広げる両者。
あまりの速さに、田川と電空は援護に入ることすらできません。
アズマは地面から鎖を飛び出させ、ブラドを拘束し、さらに生成潰鉄塊によって押し潰します。
そして、「今だ」と合図を出し、田川と電空も全力の援護攻撃を放ちます。
凄まじい爆発の後、地面には大きな穴が空きました。
戦いに勝利したかに見えたその瞬間、アズマは異変を察知し「よけろ!」と叫びも、すでに遅く、地面からブラドが飛び出し、田川の首は跳ね飛ばされる。
そして、ブラドは転がる田川の頭部を拾い上げ、血とともに吸収します。
「次は、なんだ?」
超人X11巻第58話より引用
血に染まり、完全にカオス化した戦鬼が、冷静に言い放ちます。

もしかしたら、ブラドも指子のように混沌化(カオス化)を操れる存在なのかも!?
そうだとしたら、何か共通点がありそう!
すべてを出し切ったアズマは、次の手が思い浮かばずその場に立ち尽くす。
その時、脳裏にエリィの言葉がよみがえります。
敵に何も通らなかったらどうするのか。
「逃げろよ」という、あの忠告。
その回想を遮るように、横たわるBBが「東!」と叫びます。
そして、電空と隊員を連れて撤退しろという、最後の命令。
電空も必死にアズマを連れ出そうとしますが、アズマは首を横に振る。
「足りないんだ!にげきる時間も。人員も。どう計算しても足りない!」
超人X11巻第58話より引用
アズマはそう言い放ち、「もう僕たちは退けない」と覚悟を決めます。

再びブラドに立ち向かうアズマ。
戦いの中で、過去の記憶が次々とよみがえります。
頭の中に響く「殺せ」という声。
そして、アズマはブラドに足を斬られ、腕を斬られ、首を斬られ、ついに地面に倒れこみます。
しかし、その瞬間に再び、アズマの内側から声が響き渡ります。
「ころせ」
超人X11巻第58話より引用
理性が崩れ、衝動に飲み込まれていく感覚に。
アズマの姿もまた、カオス化の状態へと変わっていきます。
そして、アズマはブラドへ向けて、凄まじい一撃を放つ。

この戦いがどこへ向かうのか、まだ誰にもわかりません。
超人X11巻の考察!

『超人X』第11巻では、トキオ、アズマ、エリィの3人が分断され、各々が強敵と対峙していきます。
その中でも注目すべきは、ゾラが命を落とすと、トキオやアズマも死んでしまうという衝撃的な事実です。
今回は、たわしと刃具が語る母ゾラの命についてネタバレ込みで徹底考察していきます。
ゾラが死ぬとゾラの子も死ぬ

第11巻56話では、「ゾラが死ねば、ゾラの子も死ぬ」という残酷な事実が明かされます。
ゾラの子とは血縁関係ではなく、ゾラの力によって死を回避し、生き延びてきた存在のこと。
トキオやアズマも、その一人です。
現時点でこの事実を知っているのはエリィのみですが、トキオやアズマ、他の隊員たちが知ったとき、どんな決断を下すのか今後注目です。
またエリィ自身も、ジングとの戦いの中で自らの能力と向き合います。
「奪う」能力は、相手が費やしてきた人生そのものを奪う行為。
消えない罪悪感を抱えながらも、戦いの中でエリィは理解します。
いちばん大事なのは、敵を倒すこと。
そこにあるのは好き嫌いではなく、覚悟だけだということ。
だからこそ今後、エリィの能力が獣の徴の継承や、ゾラの生死そのものを左右する可能性があるのかもしれません。
まとめ|超人Xは読むべき?11巻の評価と感想

この記事では下記について解説しました。
『超人X』第11巻では、ヤマトモリがゾラの塔へと潜入し、全面戦争が本格化します。
トキオ、エリィ、アズマたちは分断され、ブラド、刃具、ICアイスといった強敵との戦いが同時進行で描かれていきます。
本巻の大きな特徴は、戦闘の激しさだけでなく、「ゾラが死ねば、ゾラの子も死ぬ」という衝撃的な事実が明かされる点です。
この真実によって、ゾラ討伐は単なる正義ではなく、自らの命を賭けた選択へと姿を変えていきます。
さらに、アズマがカオス化へと踏み込む描写など、物語は大きな転換点を迎えます。
戦う理由、守るもの、そして切り捨てる覚悟。
それぞれの選択が、物語に重い緊張感を与えています。
『超人X』第11巻は、圧倒的なバトル描写と倫理的な問いが融合した、シリーズ屈指の読み応えを誇る一冊です。
次巻で描かれる選択と結末から、ますます目が離せません。

